「採用活動が思うように進まない」「求める人材が集まらない」とお悩みではありませんか?
近年、こうした採用課題を解決するために採用コンサルティングを導入する企業が増えています。
本記事では、採用コンサルティングの具体的なサービス内容やメリット・デメリット、選び方をわかりやすく解説します。成功事例も紹介するので、採用活動にお悩みの人事担当者はぜひご参考にしてください。
採用コンサルティングとは?
採用コンサルティングとは、企業の採用活動をサポートするサービスのことです。
ターゲットとなる人材に適した求人媒体(求人情報を載せる場)の選定や自社の魅力を伝える採用ページの作成など、企業の採用力の向上を目的に支援します。
近年、人材不足が企業に与える影響は大きな社会問題となっています。帝国データバンクの「人手不足倒産の動向調査(2024年度上半期)」によると、人手不足が原因で倒産する企業の数は2024年度上半期で163件に達し、過去最多を記録しました。

出典:帝国データバンク「人手不足倒産の動向調査(2024年度上半期)」
上記の調査から、人材の確保は企業の存続に影響する重要な要素だとわかります。
採用難の現代、企業のニーズに合う人材を採用するには、HR業界(人材業界)に関する正しい知識が必要です。採用コンサルティングは、専門的なノウハウを活かして企業の採用力を向上できるため、需要が高まっています。
採用コンサルティングの具体的なサービス内容
採用コンサルティングは企業の採用活動を包括的に支援するサービスで、さまざまな業務をカバーします。主に、企業の採用力の向上を目的として以下のサービスを提供します。
- 採用戦略の立案
- ターゲットの設定
- 母集団形成
- 採用ブランディング支援
- 選考・面接のサポート
- オンボーディングの提案
- データ分析と改善
採用戦略の立案
採用戦略の立案ではスケジュールの策定に加え、 利用する求人媒体や採用ブランディングの方法など、どのように採用活動を進めるかを決定します。
この際、市場や競合を調査したうえで、実現可能な採用戦略を構築することが重要です。採用コンサルタントは、客観的な視点で企業が気づきにくい課題を発見し、効果的な戦略を提案する役割を担います。
ターゲットの設定
採用コンサルティングでは、企業へのヒアリングに基づいて、ターゲットとなる人材の条件を設定します。人材の経験やスキルだけでなく、年齢や家族構成、仕事に対する価値観など、より具体的なペルソナを設定します。
ターゲットを明確に決めておくと、自社が求める人材に効率的にアプローチでき、ミスマッチを防ぐことが可能です。
母集団形成
母集団形成とは、より多くの候補者を集めるプロセスです。企業に適した求人媒体を選定し、効果的な運用を支援します。
たとえば、求人広告では、ターゲット層が多く登録している媒体を選び、求職者に自社の魅力が伝わる求人ページを提案。ダイレクトリクルーティングでは、ターゲットに合わせたスカウトメッセージを作成し、応募率を高めます。
採用ブランディング支援
採用ブランディングとは、求職者に企業の魅力を伝え、イメージを定着させるための戦略です。 企業文化や価値観を一貫して発信することで、自社に共感する候補者を惹きつけます。
応募者は企業の特徴を理解した上でエントリーするため、企業との相性が良い人材が集まりやすくなります。その結果、ミスマッチを減らし、採用の質を向上させることが可能です。
選考・面接のサポート
採用コンサルティングの面接サポートは、企業がより効果的な採用を行えるように、面接の設計や改善を支援するサービスです。
求める人物を採用できるよう、適切な評価基準の策定や面接官のトレーニングを実施します。
オンボーディングの提案
オンボーディングとは、新入社員が職場に早く馴染めるようサポートするプログラムのことです。研修や定期的な面談、交流会などを実施し、新しい環境で実力を発揮できるよう支援します。
採用コンサルティングでは、企業文化に合わせたオンボーディングの提案も行います。
データ分析と改善
データ分析では、採用活動を通じて蓄積されたデータを活用し、効果を測定します。 求人媒体ごとの応募者数や通過率を分析し、成果を評価。さらに、入社後の定着率も考慮して採用コストを可視化します。
分析結果を踏まえ、必要に応じて採用戦略を改善し、より良い採用を実現するためのPDCAサイクルを回します。
採用コンサルティングを利用するメリット
採用コンサルティングを利用すれば、企業が抱える採用の課題を解決できます。
具体的なメリットは以下の通りです。
- 自社の採用力を向上できる
- 専門的な採用ノウハウを活用できる
- 採用活動にかかる時間を削減できる
- 人事担当者の負担が軽減する
ここからは、各項目について詳しく解説します。

自社の採用力を向上できる
採用コンサルティングは、企業の代わりに人材を採用してくれるのではなく、企業の採用活動をサポートするサービスです。
企業が抱える課題の解決や採用方法のアドバイスにより、自社の採用力を高められます。今後も採用活動を継続する場合、採用に関するさまざまな問題を自社で解決できるようになる点がメリットです。
専門的な採用ノウハウを活用できる
採用コンサルタントは、採用ノウハウをもとに戦略を立てます。
HR業界はトレンドの変化が激しく、常に最新の知識が必要です。自社だけで専門的な知識を蓄積するには、多くの時間とリソースを消費します。採用のプロに依頼すると専門的なサポートを受けることができ、採用活動の質を向上させることが可能です。
採用活動にかかる時間を削減できる
採用コンサルティングを利用すると、採用のプロの視点から客観的なアドバイスが受けられます。
これにより、自社内の採用活動では気づかなかった課題が明確になります。採用活動がスムーズに進まない原因を特定し、解決をサポートしてもらえる点が大きなメリットです。採用活動にかかる時間や労力の削減につながり、効率化が期待できます。
人事担当者の負担が軽減する
採用活動は、ターゲット像の明確化・人材要件の整理・採用戦略の立案・求人媒体の運用など、ほかにも多くの工程が必要です。自社だけですべての工程を行うには、大きなリソースを要します。
採用コンサルティングに依頼すると、効率的な採用活動を提案してもらえるため、人事担当者の負担を軽減できます。
採用コンサルティングのデメリット
採用コンサルティングの利用には多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。事前に把握しておきましょう。
- コンサルティング費用が発生する
- すぐに成果が見えにくい
- 要望や意見のすり合わせが必須
コンサルティング費用が発生する
採用コンサルティングの利用には、数十万~数百万円の費用がかかります。サポートする範囲やプランによって費用に差があり、オプションによる追加料金が発生する場合もあります。
事前に具体的な費用を確認したうえで、自社に合うプランを選択しましょう。
すぐに成果が見えにくい
採用コンサルティングを導入しても、すぐに効果を実感できないことがあります。
多くの場合、現状分析や課題解決には時間を要し、適切な施策を実施するまでの準備が必要です。さらに、施策によってはターゲットとなる人材に届くまでに時間を要する場合もあります。
採用コンサルティングで成果を得るには、中長期的な視点を持って取り組みましょう。
要望や意見のすり合わせが必須
人材の採用には、企業の価値観や人材要件を反映させた戦略が求められます。採用コンサルタントと要望や意見をすり合わせ、必要に応じて調整を行うことで、定着しやすい人材の採用が実現します。
「お金を払うから採用しておいて」という姿勢では、採用の成功につながりにくいです。採用コンサルタントとの認識合わせを手間に感じるかもしれませんが、重要なステップです。
採用コンサルティングを選ぶ際の注意点
採用コンサルティングサービスは数多くあり、それぞれの特徴や得意分野が異なります。費用や時間を無駄にしないためにも、信頼できる採用コンサルティング会社を選ぶことが重要です。
ここからは、採用コンサルティング会社を選ぶ際の注意点を解説します。
- 自社の業界に合う採用コンサルタントか
- 採用ノウハウを共有してもらえるか
- コミュニケーションが取りやすいか
自社の業界に合う採用コンサルタントか
採用コンサルタントには、それぞれの得意分野があります。とくに、専門的な知識を必要とするIT業界や医療業界における採用活動は、その業界に関する知識が必要です。
採用コンサルタントの得意分野は、実績やプロフィールの経歴から把握できることがあります。自社の業界に関する実績があるかどうかを確認しておきましょう。
採用ノウハウを共有してもらえるか
採用コンサルティングの目的は、単に人材を採用するだけではなく、企業の採用力を向上させることです。自社の採用力の向上につながらないような採用コンサルティングを選んでしまうと、採用コンサルタントに頼らなければ採用できない状況になってしまいます。
サービス内容を事前に確認し、「採用ノウハウを共有してもらえない」「どのようなプロセスで採用に至ったかわからない」といった採用コンサルタントは選ばないように注意しましょう。
コミュニケーションが取りやすいか
採用コンサルティングで結果を出すには、採用コンサルタントとのコミュニケーションが欠かせません。
「なかなか返信がこない」「トラブルや疑問点が生じた際にすぐに対応してくれない」といった対応では、採用活動に支障をきたします。採用コンサルティングを選ぶ際には、サポート体制や対応の速さにも注目しましょう。

採用コンサルティングを利用した成功事例
ここからは実際に株式会社RYOMAの採用コンサルティングサービス「オールインHR」を利用して採用に成功した事例を紹介します。
採用ブランディングで採用単価の削減に成功
SES事業を展開するD社は、求人広告を運用していましたが、3ヶ月で2名の採用にとどまり、採用単価は一人あたり約60万円と高額でした。
そこで、株式会社RYOMAの採用コンサルティング「オールインHR」を導入。採用コンサルタントの定期的な支援により採用ブランディングを実施した結果、3ヶ月で21名の採用に成功。さらに、求人媒体の見直しも行ったことで採用単価も7万円まで削減でき、大幅なコスト削減と採用効率の向上を実現しました。
採用プロセスの見直しで0名→5名採用
営業支援事業を展開するA社は、約100万円の予算で3ヶ月間求人広告を掲載していたものの、1人も採用に至らない状況でした。
この課題を解決するため、株式会社RYOMAの「オールインHR」により採用プロセスの見直しを実施。ターゲットの明確化や母集団形成ツールの最適化により、3ヶ月で5名の採用に成功しました。また、ターゲットを明確に絞り込んだことで、ターゲット外の人材の書類選考や面接にかかる工数を削減できました。
よくある質問
採用コンサルティングって本当に効果があるの?
採用コンサルを使ってみたいけど、失敗したくない・・・
採用コンサルティングは、質の高いサービスを提供する会社を選べば効果を発揮します。
採用コンサルティングは会社によってサービス内容や実績に差があるからです。豊富な知識と柔軟な提案力を持つ採用コンサルタントに依頼することで、採用プロセスの改善や効率化が実現します。
採用コンサルティングとRPOの違いは?
採用コンサルとRPOってどう違うんですか?
採用コンサルティングは企業の採用力を向上させるために支援するサービスですが、RPOは採用業務を代行するサービスです。RPOについてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
おすすめの採用コンサルティング会社は?
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株式会社RYOMAが提供する「オールインHR」がおすすめです。
「オールインHR」は、採用のプロがオーダーメイドで採用活動を支援します。ていねいなヒアリングと迅速な対応に加え、最先端のHR知識を活かしたアプローチが魅力です。採用にお悩みの企業はぜひ株式会社RYOMAへの依頼をご検討ください。
まとめ|採用コンサルタントを利用して採用活動を成功させよう
採用活動がスムーズに進まないときは、採用コンサルタントの利用がおすすめです。採用コンサルタントを利用すれば、自社の採用力が向上し、採用の効率化が実現します。
とはいえ、採用コンサルティング会社は数多くあり、どこに依頼すべきか迷っている担当者も多いのではないでしょうか。
株式会社RYOMAでは、採用コンサルティングサービスの「オールインHR」を展開しています。採用のプロが企業の課題に合わせて、オーダーメイドで採用活動を支援します。


採用プランナー
監修者小峠 大河
経歴
新卒でリンクアンドモチベーショングループに入社し、キャリアアドバイザーとして2年間で1,000名以上を支援。社内MVPを獲得後、採用コンサルタントとして、ベンチャー企業から大手企業まで幅広く採用戦略を設計。 多様な業界・組織の採用課題に対応し、累計30社以上の採用力強化を支援してきました。