採用ブランディングの成功事例4選|成功のコツも解説!

採用ブランディングって本当に効果あるのかな…

どんな業界や企業規模で成功しているのだろう?

採用ブランディングは、自社の魅力を一貫して発信し、競合と差別化する手法として多くの企業が導入しています。
しかし、「実際に成果が出るのだろうか」「自社の業界や規模でも成功しているのかな」と、不安に思う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、多数の企業で採用支援を行ってきた株式会社RYOMAの採用プランナーが、実際の成功事例を厳選して紹介。成功のポイントやよくある質問にもお答えします。
採用ブランディングを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

本記事でわかること
  • 採用ブランディングとは?
  • 実際の成功事例はある?
  • どんな施策をした?
  • 成功させるコツは?
採用のプロが
解説します!

採用ブランディングとは?

採用ブランディングとは、企業の理念や文化、福利厚生などを整理し、魅力として言語化・ビジュアル化して発信することで、社内外に一貫性のあるイメージを形成・定着させる手法です。

近年、少子高齢化が進み、労働人口の減少は日本全体の大きな社会課題となっています。そのため、多くの企業にとって人材確保が緊急の課題となり、企業の成長を左右するほど重要性を増しているのです。

帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査」によると、2024年に人手不足が原因で倒産した企業数は過去最多を記録したとわかりました。

出典元:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査

このような状況を受け、自社に合った優秀な人材を採用し、長く活躍してもらうため、採用ブランディングに取り組む企業が増えています。

採用ブランディングについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

採用ブランディングとは?成功事例や進め方を解説

メリット・デメリットや事例を紹介した記事です。実施方法もわかりやすく解説しています。

採用ブランディングの成功事例

採用ブランディングを検討している企業の中には、「自社に似たような企業の成功事例を知りたい」「実際どのくらい採用成果が出るの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
ここからは、実際の成功事例を紹介します。

大手 飲食企業|企業の魅力を明確化し、内定者数が倍増した事例

採用ブランディング導入前
採用ブランディング導入後
  • 月間応募数:120名
  • 内定率:16%
  • 月間内定者数:20名
  • 月間応募数:150名(1.25倍
  • 内定率:30%(1.88倍
  • 月間内定者数:45名(2.25倍

大手飲食企業のA社は、慢性的な人材不足に悩んでいました。月120名ほどの応募はあるものの、内定辞退が多く、内定者数は月20名(内定率約16%)と低迷していたのです。そこで株式会社RYOMAに採用ブランディングの支援を依頼しました。

まず飲食業やサービス業を広く競合分析すると、「激務」や「低賃金」といった業界イメージが根強いことがわかりました。一方で、A社の「柔軟な働き方」や「若手が店舗運営やメニュー開発に関われる」といった魅力が求職者に伝わっていなかったのです。

そこで「店長や企画職に挑戦したい20代」をターゲットに設定し、若手社員の活躍を写真付きインタビューで紹介。複数の求人媒体で一貫した情報発信を行いました。

その結果、内定者数は月20名から45名に倍増。内定率が16%から約30%へと大幅に改善しました。

大手 整体サロン企業|活躍人材の分析で、定着率80%を実現した事例

採用ブランディング導入前
採用ブランディング導入後
  • 年間定着率:50%
  • 採用単価:25万円
  • 年間定着率:80%(1.6倍
  • 採用単価:15万円(40%削減

大手整体サロン企業のB社は、整体師の定着率に課題を抱えていました。採用しても1年以内に半数近くが離職し、現場の負担が増える悪循環が続いていたのです。

そこで株式会社RYOMAに採用ブランディングの支援を依頼し、活躍する人材像を明確化。社員アンケートの結果、活躍する社員の多くは「元アスリート志望で、選手から支える側にやりがいを見出し、未経験から成長した人」だとわかりました。

この結果を踏まえて、B社の魅力である「未経験でも一人前になれる研修制度」を打ち出した採用ブランディングを実施。また、社員が自分と似た境遇の知人を紹介しやすいようにリファラル採用(社員紹介制度)も強化しました。

その結果、1年以内の定着率は50%から80%へと大幅に改善。リファラル採用の導入で採用単価も約25万円から15万円へと40%削減され、効率的な採用とスタッフの定着を実現しました。

リファラル採用(社員紹介制度)で採用に成功した事例は、以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください!

リファラル採用の成功事例|よくある失敗と対処法も解説!

リファラル採用の成功事例を紹介した記事です。よくある失敗理由と対処法も解説しています。

中小 SES企業|SNSを活用した採用ブランディング成功事例

採用ブランディング導入前
採用ブランディング導入後
  • 年間応募数:58名
  • 新入社員定着率:64%
  • 年間応募数:117名(2倍
  • 新入社員定着率:92%(1.4倍

中小SES企業のC社は、「ブラック企業」「スキルが身につかない」といった業界イメージが原因で、応募数が伸び悩んでいました。

そこで株式会社RYOMAに採用ブランディングを依頼。社員を巻き込んだワークショップを行い、自社の魅力を深掘りしました。その結果、「未経験から成長した先輩が、後輩を育てる恩送りの文化」が自社ならではの強みだとわかったのです。

この魅力を伝えるため、長く放置されていた企業SNSを再始動。実際の研修風景や、未経験からITエンジニアへ転職した社員のリアルな体験談を継続的に発信しました。

その結果、年間応募数は前年比2倍に増加新入社員の定着率も90%を超え、離職率の低下にもつながりました。

SNSを活用した採用活動は、予算が限られた中小企業に特におすすめです。以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

SNS採用とは?メリット・デメリット、成功するためのコツも紹介!

SNS採用の基本やメリット・デメリットを紹介した記事です。実施方法もわかりやすく解説しています。

中小 観光企業|社風の発信でミスマッチが減少した事例

採用ブランディング導入前
採用ブランディング導入後
  • 面接通過率:40%
  • 入社後離職率:40%
  • 面接通過率:62%(1.5倍
  • 入社後離職率:20%(20%低下

観光サービスを運営する中小企業のD社は、応募数は多いものの、面接辞退や早期離職が多く、採用担当者の負担が増えていました。

そこで株式会社RYOMAは採用ブランディングの支援を開始し、社員インタビューを実施。その結果、「年齢や経歴に関係なくチャレンジできる環境」に魅力を感じる社員ほど定着率が高く、活躍しているとわかりました。一方、このような社風を望まない求職者が、面接や入社後にミスマッチを起こしていたのです。

そこで、自社の「チャレンジングな社風」を公式サイトやSNSで積極的に発信。異業種から転職し、やりがいを持って働く社員のリアルなストーリーや日常の職場風景を積極的に紹介しました。

その結果、自社の理念に共感する応募者が増加。面接通過率は従来の約1.5倍に改善し、入社後の離職率も20%低下しました。

株式会社RYOMAでは、採用ブランディングの基本から実践方法までを徹底解説した資料を無料でご提供しています。
すぐに役立つノウハウが豊富に掲載されていますので、ぜひご活用ください。

採用ブランディングを成功させるコツ

ここからは、採用ブランディングを成功させるためのコツを紹介します。

  • 会社全体で取り組む
  • ターゲットに合った採用手法を選ぶ
  • 継続的な情報発信をする

会社全体で取り組む

採用ブランディングを成功させるには、人事だけでなく、社長や現場の社員を巻き込んだ全社的な取り組みが欠かせません。
人事だけでターゲット人材を決めてしまうと、現場が求める人材像とのズレが生じ、ミスマッチが起こりやすくなります。逆に、現場の意見だけに偏ってしまうと、会社全体の方向性から外れるリスクもあります。
ミスマッチを防止するには経営陣が会社の方向性を明確に示し、人事と現場が共通の採用基準を持つことが重要です。

ターゲットに合った採用手法を選ぶ

採用ブランディングの成果を引き出すには、ターゲットに合った採用手法を選ぶことが重要です。
採用ブランディングとは、自社の魅力を一貫して発信する取り組みのこと。しかし、どれほど魅力的な情報でも、ターゲットに届かなければ、応募や採用成果にはつながりません
たとえば、求人広告やスカウト施策の成果が伸び悩んでいる場合、ターゲットが見ない媒体で情報を発信している可能性があります。
求める人材が普段どんな媒体を使い、どんな情報を重視するのかを調べ、ターゲットに届く手法を選びましょう。

株式会社RYOMAでは、採用手法について詳しくまとめた資料を無料でご提供しています。
各手法のメリットや自社に適した選び方までわかりやすく解説していますので、ぜひご活用ください。

継続的な情報発信をする

採用ブランディングを成功させるには、継続的な情報発信が欠かせません。単発の求人広告やスカウト施策だけでは、自社の魅力が十分に伝わらず、求職者の印象に残りにくいからです。
実際、採用ブランディングの成果を実感するには半年〜1年、認知が定着して十分な効果が出るまでには1〜2年以上を要します。
そのため、成果が見えなくてもすぐに中断せず、発信を続けることが重要です。継続的な情報発信によって、企業の魅力がターゲット層に浸透し、「働きたい会社」として認知されるようになります。

よくある質問

採用ブランディングはどんな企業に向いている?

採用ブランディングって、自社でも効果があるのかな?

採用ブランディングは業界を問わず幅広く成果をあげていますが、特に効果を発揮するのは、以下のような労働集約型の業界です。

  • SES業界
  • 飲食業界
  • 介護業界
  • タクシー業界
  • 接客・販売業界

これらの業界はとくに人材不足が深刻で、採用競争も激しいため、給与や仕事内容だけでは他社と差別化するのが難しいのが現状です。だからこそ、自社ならではの理念や魅力を一貫して伝える採用ブランディングが重要であり、多くの企業で成果をあげています。

最初に何から始めるべき?

採用ブランディングをやってみたいけれど、具体的な方法がわからない…

採用ブランディングで初めに取り組むのは競合分析です。
自社の魅力や差別化ポイントを明確にするためにも、競合他社をしっかりと把握しましょう。

採用ブランディングの具体的な進め方や成功のコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。これから取り組もうと考えている方は、ぜひご覧ください。

採用ブランディングの進め方|実施手順を詳しく解説!

採用ブランディングの進め方や成功のコツを、わかりやすく解説した記事です。

費用はどのくらいかかりますか?

採用ブランディングって、実際どのくらいお金がかかるのだろう?

採用ブランディングの費用は企業の状況により異なりますが、おおよそ100万〜300万円が目安です。

株式会社RYOMAの「オールインHR」では、企業の課題やご予算に合わせ、採用ブランディングの戦略立案から実施までオーダーメイドで支援いたします。採用ブランディングをご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ|成功事例を参考に採用ブランディングを実施しよう

本記事のまとめ
  • 採用ブランディングとは、自社の魅力を明確化して社内外に浸透させる手法
  • 業界や企業規模を問わず、多くの企業で採用成果が出ている
  • 最適な採用手法に反映させることが成功のカギ

採用ブランディングを実施すると、企業の魅力が明確になり、応募数や定着率の向上、ミスマッチの防止につながります。しかし、具体的な進め方がわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

株式会社RYOMAの「オールインHR」では、採用ブランディングの土台作りから最適な採用手法の選定・実行まで一貫してサポートしています。採用のプロが貴社の魅力を引き出し、最適な施策をご提案します。
採用活動にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

採用プランナー事業部責任者

担当プランナー影山 乃依

経歴

ディップ株式会社360人中新人賞、2社目中途採用企業で最速MVP

外資系SaaS教育企業/システム営業と人事を経験後(株)Nicopを設立しプランナー事業部立ち上げ支援を行う。

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