求人媒体には種類があり、それぞれの特徴や機能、ターゲットとなる人材が異なるのをご存知でしょうか。
「どの求人媒体が一番効果があるのだろう」「できるだけコストをかけずに早く人手不足を解消したい」とお悩みの方に向け、各求人媒体の特徴や機能を解説します。おすすめの求人サイトを比較した表も掲載しているので、ご参考にしてください。
求人媒体にはどんな種類がある?
求人媒体には、「求人広告」「転職エージェント」「ダイレクトリクルーティング」など、さまざまな種類があります。
種類によってアプローチ方法や集まる人材も異なるため、採用活動を成功させるには、それぞれの特徴を理解した上で利用することが重要です。
求人媒体の代表的な種類は以下の通りです。
- 求人広告媒体
- 20代向け総合転職エージェント
- ダイレクトリクルーティング
- 求人検索エンジン
ここからは、各求人媒体について詳しく説明します。
求人広告媒体
求人広告媒体とは、一定の掲載料金を支払い、求人情報を載せる場を指します。広義では紙媒体(新聞やフリーペーパー)での求人や求人看板なども含まれますが、現代ではWeb上で求人を募る求人広告サイトを指す場合が多いです。
手軽にアクセスでき、多くの人目にふれるため、幅広い応募者が集まりやすい点が特徴。求職者に直接スカウトメールを送れる機能を搭載している求人広告媒体もあります。
20代向け総合転職エージェント
転職エージェントとは、企業と求職者の希望を聞き、双方の条件が合えば仲介する求人媒体です。
転職エージェントには総合型と特化型があります。総合型は業種を問わず幅広い求人を取り扱うのに対し、特化型は特定の業種や職種に絞った求人を取り扱います。
20代は経験が浅い一方、将来性があり長期的な成長が見込めるため、企業に需要がある世代です。20代を専門にする20代向け総合転職エージェントは企業側・求職者ともに人気があります。
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングは、企業側が求職者のプロフィールを閲覧し、自社に適した人材に直接スカウトメールを送るシステムの求人媒体です。
従来の求人方法と異なり、企業側から求職者にアプローチを行うため、ミスマッチのリスクを軽減できる点がメリット。職種に特化したスキルや専門的な資格を必要とする企業におすすめの求人媒体です。
求人広告媒体にもスカウトメール機能を搭載しているサービスはありますが、ダイレクトリクルーティングは、よりスカウトに特化したシステムになっています。
求人検索エンジン
求人検索エンジンとは、Googleを利用する時のように検索窓に検索ワードを入れると求人情報が表示される仕組みの検索エンジンです。
企業が登録した求人情報がクリックされた回数に応じて費用が課金される仕組みになっています。自社に興味を持った求職者からアクセスがあった際にのみ課金されるため、掲載自体は無料の場合がほとんど。登録社数が多く、他社の求人に埋もれやすいため、他サービスとの併用を視野に入れて利用するのがおすすめです。
求人媒体サイトを選ぶ時のポイント
求人媒体は各社から数多くのサービスが提供されており、採用活動を成功させるには自社に合う求人媒体選びが重要です。「コストを抑えたいからとりあえず無料サイトに登録しよう」「CMで聞いたことのあるサイトだから求人を掲載してみよう」と安直に考えず、計画的に採用活動を行いましょう。
自社に合う求人媒体がわからない場合、時間やコストを無駄にしないためにも採用コンサルタントに相談するとアドバイスを受けられます。
株式会社RYOMAでは包括的に採用活動をサポートする「オールインHR」を展開しています。採用活動にお悩みの企業はぜひご利用ください。
おすすめの求人媒体サイト15選【比較表あり】
ここからは、おすすめの求人媒体15選を紹介します。
以下は本記事で紹介するおすすめの求人媒体サイトの比較表です。各サービスの特徴やどのような企業におすすめかを記載しています。
項目 | 種類 | どんな企業におすすめ? |
---|---|---|
マイナビ転職 | 求人広告媒体 | 若手を採用したい地方の企業 |
エン転職 | 求人広告媒体 | 応募者を早く多く集めたい企業 |
doda | 求人広告媒体 | 専門性が高い業種で、即戦力となる人材を雇用したい企業 |
type | 求人広告媒体 | エンジニア・営業職を採用したい企業 |
日経転職版 | 求人広告媒体 | 中堅層・高学歴な人材を雇用したい企業 |
PROSEEK | 求人広告媒体 | コスト管理を重視して採用したい企業 |
イーキャリア | 求人広告媒体 | 効率的に採用活動を進めたいIT業界 |
Re就活 | 求人広告媒体 | 伸びしろのある20代を求める企業 |
エン転職ダイレクト | ダイレクト リクルーティング | スカウトメールの開封率を上げ、応募数を増やしたい企業 |
dodaダイレクト | ダイレクト リクルーティング | 自己採用力を強化し、今後の採用活動にも活かしたい企業 |
BIZREACH | ダイレクト リクルーティング | 管理職や次世代リーダーなど、ハイクラス人材を採用したい企業 |
Green | ダイレクト リクルーティング | 自社の魅力しっかりアピールしたいIT・Web業界 |
Wantedly | ダイレクト リクルーティング | 自社と価値観が合う、ポテンシャルの高い人材を求める企業 |
キャリてら | 転職エージェント | 自社の条件に合うポテンシャル層(20代)を雇用したい企業 |
Indeed | 求人検索エンジン | 競合が少ない職種や他媒体の補足的に求人検索エンジンを使用したい企業 |
ここからは各サービスついて詳しく解説するので、気になる求人媒体があれば参考にしてください。
マイナビ転職
マイナビ転職は、株式会社マイナビが提供する求人広告媒体です。
登録者数の半分以上が35歳以下で、若手採用に強い点が特徴。転職意欲の高いユーザーが多く、早期に人材を確保したい企業におすすめです。
また、求職者は求人情報を地域区分や都道府県ごとに表示できることから、地方の企業に強いのもポイント。Uターン・Iターンでの転職を求めるユーザーにアプローチできます。
- 35歳以下の若手採用に強い
- 転職意欲の高いユーザーが多い
- 地方での採用に強い
エン転職
エン転職は、エン・ジャパン株式会社が提供する求人広告媒体です。
スマホアプリの使いやすさが好評で、求職者はスマホから手軽にアクセスすることが可能。手間なく応募できるため、求職者の負担が減り、応募意欲が高まります。会員数は業界最大級の1,100万人以上。
さまざまなスキルや経験を持つ求職者が集まっており、より多くの応募者を集めたい企業におすすめです。
- スマホアプリが使いやすい
- 業界最大級の会員数
- 幅広い求職者が集まる
doda(デューダ)
doda(デューダ)は、パーソルキャリア株式会社が提供する求人広告媒体です。
専門職やハイクラス人材の採用に強みがあります。dodaに求人情報を掲載すると「dodaエンジニアIT」や「dodaメディカル」などのdodaが展開する業種専門の転職サイトにも連動して掲載され、専門的な職種で働きたい求職者にも情報が届きます。
専門性の高い業界や即戦力となる人材を雇用したい企業におすすめです。
- 専門的なスキルが必要な職種に強い
- 経験者やハイクラス人材が多い
- dodaが展開する業種専門の求人サイトにも掲載
type
typeは、株式会社キャリアデザインセンターが提供する求人広告媒体です。
エンジニアや営業職の採用に強みがあります。専門職のカテゴリが細分化されており、求職者は職種を絞りこんで検索することが可能。応募してきた求職者が企業の求める条件と大きく外れない点がメリットです。
また、IT・ものづくり系に特化した転職フェアを実施しており、来場者に直接スカウトメールを配信できるなど、採用につながる工夫がされています。
- エンジニア・営業職の採用に強い
- 求職者は職種を細かく絞り込んで検索できる
- 定期的に転職フェアを実施
日経転職版
日経転職版は、株式会社 日経HRが提供する求人広告媒体です。
日経ID会員が利用する求人媒体で、日経が提供する各メディアが流入経路となります。
高学歴な人材が多く、他の求人媒体と比較して中堅層が多い点が特徴。即戦力となるハイクラス人材を雇用したい企業におすすめです。オプション機能でスカウトメールを送ることもでき、求職者に直接アプローチすることも可能です。
- 他の求人媒体よりも中堅層が多い
- 高学歴な人材に強みがある
- オプション機能で即戦力となる人材をスカウトできる
PROSEEK
PROSEEKは、株式会社 ウィルエージェンシーが提供する求人広告媒体です。
最大で10種類もの求人情報を掲載でき、 職種や地域、ターゲットとなる人材に合わせて原稿を書き分けられる点が特徴。原稿の追加や修正は無料で行えます。
料金体系は、広告掲載型・採用報酬型・応募課金型の3種類から予算に合わせて選べるため、コスト管理を重視したい企業におすすめです。
- 10種類の求人情報を掲載できる
- 原稿の追加・修正が無料
- ニーズに合わせて料金体系が選べる
イーキャリア
イーキャリアは、SBヒューマンキャピタル株式会社が提供する求人広告媒体です。
プログラマーやエンジニアなど、IT業界に強みがあります。求職者はSNSアカウントで利用でき、サイトの会員登録は不要。気軽に応募してもらえる点がメリットです。自己紹介ムービー(任意登録)で求職者の雰囲気を事前に把握でき、ミスマッチを減らせます。
より効率的に採用活動したいIT業界の企業におすすめの求人媒体です。
- IT業界の採用に強い
- サイトの会員登録が不要で気軽に応募してもらえる
- 自己紹介ムービーでミスマッチを減らせる
Re就活
Re就活は、株式会社学情が提供する求人広告媒体です。
20代の若手に特化した転職サイトで、明るい雰囲気のWebサイトやショート動画による紹介動画が特徴。転職が初めての20代でも親しみやすい雰囲気の求人サイトです。定期的に開催されるイベントの「転職博」では採用担当者と求職者が実際に会い、アプローチできる機会を設けています。
伸びしろのある若手を雇用したい企業におすすめの求人媒体です。
- 20代の若手に特化
- 転職が初めてでも親しみやすい雰囲気
- 「転職博」で求職者に直接アプローチできる
エン転職ダイレクト
エン転職ダイレクトは、エン・ジャパン株式会社が提供するダイレクトリクルーティングです。
登録者が業界最大級で、職種や経験年数において幅広い人材が揃っている点が特徴。 スカウトメールに「出張面接」や「一時面接免除」などの特典を付けることができ、求職者が思わず応募したくなるようなシステムを搭載しています。
スカウトメールの開封率を上げ、応募者を増やしたい企業におすすめです。
- 登録者数が業界最大級
- 職種や経験年数において幅広い人材が揃っている
- スカウトメールに魅力的な特典をつけられる
dodaダイレクト
dodaダイレクトは、パーソルキャリア株式会社が提供するダイレクトリクルーティングです。
採用トレンドやスカウトメールの書き方がわかる無料セミナーを実施しており、自社採用力を強化できる点が特徴。
人事担当者と配属部署の担当者が連携しながら採用を進めやすいシステムで、現場担当者のアカウントを作成する際に追加費用がかからないのも嬉しいポイント。部署間で連携して採用活動をしたい企業におすすめの求人媒体です。
- 採用を成功に導く無料講座を実施
- 自社採用力が強化できる
- 人事と配属部署の連携がしやすい
BIZREACH
BIZREACHは、株式会社ビズリーチが提供するダイレクトリクルーティングです。
管理職や次世代リーダーの採用に特化しています。他の求人媒体との大きな違いは、求職者は登録時に事前審査があること。スキルや実績がある人のみが登録できるシステムです。
また、求職者にも有料会員制度が用意されており、転職意欲の高い人材が揃っています。即戦力になるハイクラス人材を雇いたい企業におすすめです。
- 管理職や次世代リーダーに特化
- スキルや実績がある人のみが登録している
- 転職意欲の高い人材が多い
Green
Greenは、株式会社アトラエが提供するダイレクトリクルーティングです。
IT業界に強く、登録者数の50%以上がプログラマーやエンジニアなど、IT・Web系の人材となっています。
自社の求人情報に代表や社員のインタビュー記事を載せられるため、求職者が実際に会社で働く際のイメージが湧きやすい点が特徴。プロのライターやカメラマンが企業の魅力をしっかりとアピールしてくれます。
- 登録者数の50%以上がIT・Web系の人材
- 事前に職場の雰囲気を知ってもらえる
- 自社の魅力をアピールできる
Wantedly
Wantedlyは株式会社ウォンテッドリーが提供する求人広告媒体です。
他の求人媒体との大きな違いは、求人情報に給与や福利厚生などの記載ができないこと。企業と求職者の価値観に焦点を当て、マッチングする点が特徴です。求職者は待遇よりもやりがいや自己実現を重視して応募するため、ポテンシャルの高い人材が集まりやすい傾向があります。
企業は、記事投稿により求人情報だけでは伝わりにくい魅力をアピールできるのもポイント。「共感」を重視するWantedlyならではのシステムです。
- 待遇よりも価値観の共感でマッチングする
- やりがいや自己実現を求める求職者が多い
- 記事投稿で自社の魅力をアピールできる
キャリてら
キャリてらは株式会社RYOMAが提供する20代総合転職エージェントです。
登録している求職者の90%が20代で、若手特有のポテンシャルを活かして働いてほしい企業と20代の求職者をマッチングさせる人材紹介サイトです。
総フォロワー数10万人を超えるSNSの運用でリアルな声を聞きながら集客しており、最新のトレンドに合わせた採用を得意とします。平均3回の面談を重ねて求職者のキャリア支援を行い、手厚いアフターフォローで、企業と求職者をサポート。採用はもちろん、人材の定着も支援します。
- 登録している求職者の90%が20代
- 総フォロワー数10万人を超えるSNSで集客
- 手厚いアフターフォローで人材の定着も支援
Indeed
IndeedはIndeed Japan 株式会社が提供する世界的に有名な求人検索エンジンです。
求職者が、Googleを利用する時のように検索窓に検索ワード(勤務地や職種)を入れると、求人情報が表示される仕組みになっています。
クリック数に応じて料金がかかる「クリック課金」を採用しており、求人掲載自体は無料。登録社数が非常に多いため、競合が少ない職種や他媒体の補足的に求人検索エンジンを使用したい企業におすすめです。
- 世界的に有名な求人検索エンジン
- クリック課金方式で低コスト
- 求職者・企業とも利用者数が多い
求人媒体選びでよくある質問
無料の求人媒体でも効果はある?
無料の求人媒体に求人情報を漫然と掲載するだけでは十分な効果は得られません。しかし、企業のニーズによっては無料の求人媒体でも効果を発揮できる場合もあり、自社に最適な求人サイトを選定することが大切です。
求人媒体の選定に迷ったら、採用コンサルタントに相談するのがおすすめです。株式会社RYOMAでは採用活動を包括的にサポートする「オールインHR」を展開しています。採用活動にお悩みの際はぜひご利用ください。
掲載期間が短いと応募者が少なくなる?
掲載期間の長さは応募者の数と比例しません。応募者が少ない原因は掲載期間よりも、掲載情報や掲載時期、ターゲットに合わせた求人媒体サイト選びができていない点が挙げられます。とはいえ、あまりにも掲載期間が短すぎるとターゲットに情報が届く前に掲載が終了してしまうため、注意が必要です。また、求職者が求職にかける期間は職種によって異なります。採用コストや時間を無駄にしないためにも、自社の業種に合う掲載期間を決めましょう。
求人媒体の利用で費用対効果を出すコツは?
求人媒体の利用で費用対効果を出すには、多くの要素が絡みます。採用難の現代では、求人情報を載せるだけでは自社が求める人材はなかなか集まりません。自社に合う求人媒体を選ぶ・ターゲットを明確化する・求人情報(待遇や自社のPRなど)を魅力的に書く・必要に応じて要件の見直しをする・配属する現場とのすり合わせを行うなど、それぞれの企業のニーズに合わせて計画的に採用活動を進める必要があります。
株式会社RYOMAが提供する「オールインHR」では、企業に合わせたオーダーメイドのプランで採用活動をサポートすることが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ:自社に合う採用サイトで効率的に採用しよう
採用サイトを上手に活用すれば、自社が求める人材に効率的にアプローチでき、採用活動の成功につがります。時間と費用を無駄にしないためには、自社のニーズに合う転職サイトを選ぶことが重要です。
しかし、求人サイトには各社から多くのサービスが提供されており、どの採用サイトが自社に最適なのかわからない企業も多いのではないでしょうか。
株式会社RYOMAが提供する「オールインHR」では、企業の採用活動を包括的にサポートしています。求人媒体の選定や原稿の書き方のアドバイスはもちろん、採用広報やスカウトメールの代行など、採用を成功させるための取り組みをオーダーメイドで支援します。
採用コンサルティング、媒体運用
監修者村上 雄飛
経歴
新卒でdip株式会社にて、
バイトル・バイトルNEXT・はたらこねっと・コボット等の営業を担当。
様々なクライアントの採用支援を担う。
ベンチャー企業にて、代理店事業部・採用コンサル事業部として担当。